9月8日、女優 宝生あやこさんが逝去されました。
享年97歳でした。

宝生さんとの出会いは12年前に区議を引退された大先輩からの紹介でした。
ご自宅の居間のソファーに背筋をピンと伸ばし、微笑みながらも凛としたたたずまいに緊張しながら、ご挨拶させて頂いたことを重い出します。

以来、同じ町内ということもあり、何度もご自宅を訪問させて頂きましたが、その折には必ずと言っていいほど、国政の事、文化芸術の事、杉並区の行政の事などについて思いを話されていました。
まったく年齢を感じさせない会話は、とても楽しいものでした。
「渡辺さん、杉並区をしっかり頼むわよ!」と厳しい激励を頂いたことも懐かしく思い出されます。

心に深く刻まれ、忘れる事ができないのが、最後の公演となった紀伊国屋ホールでの「楢山節考」の舞台です。
80歳を超え普段の動きに年齢を感じられ、喋る時も喘息のような状態でしたが、舞台に立ち台詞を一言放った瞬間の周りを圧倒するような存在感に息をのみました。
同じ人物とは思えない姿に、大変失礼な言い方ですが、女優宝生あやこは化け物だと鳥肌が立つ思いでした。

その感動をもう一度味わいたいと再公演の実現に奔走しましたが、叶えることが出来ませんでした。
今でも実現できなかったことが悔しくてなりません。

大女優として、その尊きご生涯を閉じられた宝生あやこさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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10年前の法相さんの誕生パーティーでの一コマです。
お祝いに、だいこん踊りを披露したところ、たいへん喜んで頂けました。